これは鉛筆とサイコロを武器に、剣と魔法の世界を旅するゲームである。
君は物語の主人公となって、妖しげな魔女の住まう暗黒城へと冒険に出るのだ。
冒険の途中には、恐ろしい怪物や危険な罠が君を待ち受けているだろう。
良い判断と幸運に恵まれれば、無事に生還出来るかもしれない。
さあ、勇気をふるい起こして旅立て!

お伽噺にも出てくるような有名な魔女“イヌボーグ”が、宮廷魔術師として迎えられた!ユラン国の王都エリシングの民衆は歓喜に沸き上がる。しかし、その喜びも一変。流行り病と、悪夢めいたどす黒い噂が民衆の間にカビの様に広がる。「魔女イヌボーグは国を亡ぼす悪鬼だ!」魔女イヌボーグは救国の英雄から謀反人となり下がった。物語は、とある2人の人物が、王都エリシングに向かうところから始まる。

彼の最古の記憶は夜の森の中、美しい魔女の後ろをついて歩く記憶だ。
魔女の名はイヌボーグ。幼い彼の育ての親だった。

魔女イヌボーグは木製のゴーレム“ディッテ”と共に、剣術や馬術、会話術から算術と、ありとあらゆる技術と知識を彼に身に付けさせた。
7年後のある夜、魔女は何の予告もなく、彼を棺に押し込み、「私が良いと言うまで此処から出てはいけない」と言って蓋をした。
彼が入った棺は馬車でしばらくの間運ばれたが、再び蓋が開かれそうになった時、彼は何故か意識を失った。

どれほど時が経過したのか、蓋の隙間から刺す光で彼は目を覚ました。魔女の名をいくら読んでも返事がない。
棺の中から蓋を蹴破り外に出ると、そこは全く知らない異国の地だった。呆然とさまよう彼が最初に出会ったのは不運にも野蛮な奴隷商人だった。
彼は奴隷として捕まり、その後売られて若い商人が所有する、剣闘士集団の一員となった。
まだ幼さの残る彼は、闘技場で直ぐに殺されてしまうだろうと誰もが予想した。だが、それは間違いだった。

彼は強かったのだ。幾多の対戦相手を打ち破り、無敗を誇った。7年後、彼はコツコツと貯めた賞金で自らを買い、自由を得た。

それから彼は直ぐさま故郷に帰ることを決めた。
彼を育ててくれた魔女イヌボーグが王都エリシングで謀反をおこしたとの噂を聞いて…

彼女は昔の記憶を失っている。ユラン暦637年、ホルム修道院に彼女は来た。荷馬車に寝かせられて。
“何人もが争った跡と、血まみれの若い女性の遺体が一つ道端にあったのだ”と彼女を運んできた農夫は語った。
“確かに死んでいたはずだったのに”とも。

彼女は瀕死の重傷を負いながらも奇跡的に命をつなぎ止めた。
身体の傷痕は一年足らずで完全に消えたが、怪我の後遺症か彼女はそれ以前の記憶を今も失っている。

その後彼女は修道院長の“ホルム”から魔法を学び、魔術をはじめ、医術、算術、武術に関しても優れた才能を開花させていった。

数年後のある日、ユラン国の宮廷魔術師“イヌボーグ”からの呼び出しで、ホルム修道院長は王都エリシングに向かう。
その三ヶ月後、そのエリシングから「ホルム修道院長が行方知れずになった」との手紙が、修道院に届いた。

ホルム修道院長に並々ならぬ恩義を感じていた彼女は、居ても立ってもいられず、その日のうちに荷物をまとめ王都エリシングに旅立った。

君はゲーム冒頭に、「これからお前さんには、ある本の中のエリシングという街におもむいて、“魔女イヌボーグ”の野望を阻止して欲しいんじゃ」と、魔法使いのお爺さんから頼まれる。

戦士ハヴェロックの目的は王都エリシングで謀反を起こした人物が、自分の育ての親である“魔女イヌボーグ”と同一人物なのか確かめる事だ。

魔法使いパネリの目的は王都エリシングに向かったホルム修道院長の安否を確かめる事だ。

君は、“ハヴェロックの本”か、“パネリの本”のどちらかを選んで読み進み、暗黒城へ向う。
果たして君は、“魔女イヌボーグ”の野望を阻止できるだろうか?