4.ゲームブックと選択
ゲームブックは読者の選択によって、物語の展開が変化するゲームです。「暗黒城の魔女」にも、多くの選択肢が存在します。たった一つの選択により、成功する未来が失敗する(死んでしまう)未来に変化してしまう場面もあります。
人生は選択の連続ですね。明日は何をするか?何を食べるか?何を着るか?進学する学校は?職業は?何処に住むか?人生のパートナーは?と、簡単な選択から難しい選択まで。私はこの選択の連続こそが”私が行える全て”だと思えて仕方がありません。
例えばですが、腕を上げたり歩いたりする時に、上腕二頭筋と三角筋を緊張させて、肘の角度を何度までに…とか、体のバランスを保ちつつ、大腿直筋を張って重心を滑らかに移動…なんて全く考えず、単に”棚の上にあるものを取ろう”とか”トイレに行こう”などと思っただけで、勝手に、それも正確に、身体が動いていると私は感じています。私がハッキリと”行った”と思えるのは、棚の上のものを取ろうと”選択した”こと、トイレに行こうと”選択した”ことなのです。この膨大な選択の積み重ねが”今の状態”なのだと思います。ですので、私は「何を選ぶかは、とても重要なことだ」と考えています。
普段の何気ない選択も、数を重ねると、大きな結果へと繋がるのだと、そう想っているのです。

本作にはわざと、”運命を変えてしまう選択”と、”どちらでも良さそうな選択”があります。この”どちらでも良さそう”は実際にどちらを選んでも良いのですが、選んだ回数が積み重なると、やはり結果が変わるようになっています。
ちょっと怖い事を書きますが、一見無害で躰には何の異常もきたさない、ほんの僅かな嫌な事(毒)でも、何十年と毎日(食べ)続ければ何れは不幸になる(その毒で死に至る)…。反対に、簡単に選べる”ちょっとした幸せ事”でも、毎年、毎日、毎分、毎秒繰り返せば、何れはとてつもなく大きな幸せになるという事だと思います。
私は絵を描くのが大好きです。ゲームを作るのも大好きです。小学生の頃から絵を描き、ゲームを作って(或いは考えて)いました。
全ての方々が是非とも好きな事、幸せな事をしているご自身を常に”選択”出来る様、そういう世の中になることを切に願います。
ジギタリス出版 ニシムラ ヨシヲ
