5.ゲームブックとジャンル
ゲームブックには様々なジャンルがあります。「暗黒城の魔女」の様なファンタジーや、SF、ホラー、推理ものetc…小説のジャンルと同じだけあるのでしょう。ファンタジーというジャンルは特にゲームブックと相性が良いと思います。現実ではとても耐えられないような場面でも、ファンタジー世界ならば、なんとか切り抜けられる気がします。「なんとかなるだろう」という一見無責任とも言える感覚は、辛い状況下ではとても頼りになると思います。現に私は今年に入ってから収入が全く無いですが「なんとかなるだろう」と思っています(笑)。それで本当に生きて行けるのか?正にファンタジーの世界ですね。

私はこのファンタジーというジャンルが大好きです。以前のコラムでお話しした、二見書房出版、J・H・ブレナン著『暗黒城の魔術師』もそうですが、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をはじめ、『ウルティマ』や『ウィザードリィ』、『ドラゴンスレイヤー』、『ハイドライド』、『無限の心臓』、『ドラゴンクエスト』、その名を聞いただけで胸がときめく黄金期に、子供でいられたことを、それを知ることが出来たことを、とても、とーっても幸福だと思っています。(神様、ありがとう!)
何故こんなにファンタジーが好きなのでしょう‥私自身、分かりませんが、「夢想主義」「現実逃避」ではないだろうと感じています。
例えば、チョコレートが大大大大好きな人に「なぜチョコが大好きなの?」と聞いても、答えは「甘いから」だけでは無いでしょう。
ちょっと大袈裟な言い方かもしれませんが、生まれる前から、運命的に好きという人はきっといるでしょう。私にとってのファンタジーは、そんな運命的なものなのです。
私が今見ている世界は、私にとっては自分の想像よりも曖昧で、不確かで、言葉を選ばずに言うなら、確実性が低いと感じる時が度々あります。(明日何が起きるか、全く予想ができていないのです)。そんな不思議な世界を分かりやすく、端的に表現しているのがファンタジーの世界だな…とも。つまり、ファンタジーの世界の方にこそリアルを感じてしまうという事です。そして私はそこが大好きなのかも知れません。
(”権力を持つ”という誘惑を表現した「指輪物語」の指輪。”選民思想”を際立たせる「ハリーポッター」のマグル…他にも生々しさを感じさせられる作品は沢山ありますね)
皆さんも大好きな作品のジャンルがあるかと思いますので、出来れば様々なジャンルのゲームブックを作りたいと考えています。あなたが好きなジャンルは何ですか?
ジギタリス出版 ニシムラ ヨシヲ
